スキー歴7年目、トータル滑走日数200日以上の僕が解説するよ。
スキー初心者さんの中には、
「スキーで止まれないから、ブレーキの仕方やコツを知りたい。。」
「ハの字や板を横にする止まり方の練習方法を教えて欲しい。。」
「スキーでブレーキできなくて、転んでしまう。。」
このようにお悩みの人もいらっしゃるのではないでしょうか。。
僕も初めはスキーのブレーキの仕方が全くわからず、転びまくって痛かったよ・・
でも、本章で紹介するコツを意識することで、スキー2日目でハの字ブレーキができて、初級コースを滑れるようになったんだ!
ハの字で止まるときは、板のエッジを立てながら、斜面下方向に滑らせましょう。
手足を前方に軽く伸ばし、重心を低くすると、ブレーキを掛けやすいです。
パラレルで止まるときは、外足に体重を掛けながら、斜面に対してスキー板を真横にします。
エッジを立てる意識をして、斜面下方向に顔を向けるようにしましょう。
当記事では、スキー歴7年目の筆者が、ハの字と横向きでの止まり方のコツや練習方法について、詳しく解説いたします。
当記事を確認すれば、最速でスキーの止まり方をマスターでき、初日で初級コースを滑り降りることも可能。
スキー初心者さんが転ばず自由にターンできるまでの上達STEPについては、「初心者でもいきなり滑れる!初めてのスキーからの上達6ステップ!」で詳しく解説しています。
スキーで止まる際、怪我しないための注意点5つ
「怪我したくないので、スキーで止まるときの注意点はあるのかなあ。。」
このようにお考えの人もいらっしゃるでしょう。
僕は、スキー始めたての頃、ブレーキしてから止まるまでの距離を見誤って、柵にぶつかったことがあるよ。。
以下で紹介する注意点を守ることで、怪我のリスクを減らせるのでチェック!
注意点① スピードを出し過ぎない
スキー初心者さんは、滑る速度を速くしすぎないようにしましょう。
なぜなら、スキー板の操作に慣れないうちは、いざ止まろうとしても、思い通りに止まれないため。
スキー初心者さんは、不測の事態が生じても(例:前方の人が転倒するなど)、すぐに止まれる速度で滑ることが大事だよ!
スピードを出しすぎなければ、止まれずに相手に衝突したり、怪我したりする可能性が低くなります。
注意点② 止まりそうになかったら、早めに転ぶ
止まれずに衝突しそうだと判断した場合は、即座に自ら転ぶようにしましょう。
理由は、転ぶことで止まることができ、物や人と衝突するのを避けられるため。
転ぶときの注意点については、「【もう怖くない】スキーで転ぶときの注意点と、転んだときの立ち方」で詳しく解説しています。
そもそも、止まれない速度で滑走してはだめだよ。
衝突事故が生じるよりは、自ら転んだ方が大きな怪我になりにくいです。
注意点③ 思ったより早めにブレーキを掛け始める
スキー初心者さんは、思ったより早めにブレーキを掛け始めましょう。
その理由は、スキーの板操作に慣れてない場合、ブレーキを掛け始めてから止まるまでの距離が想定より長くなることが多いため。
距離に余裕を持ってブレーキすることで、安心して止まることができます。
注意点④ 前方に人や物がない場所で、止まる
スキーで止まるときは、必ず前方に人や物が無いことを確認してください。
理由は1つ、もし止まることに失敗しても、人や物に衝突することはなく、怪我のリスクを減らせるため。
僕も初心者の頃、「前に人がいるけど、その人より前で止まれる」と判断してブレーキを掛けたけど、思い通りに止まれずに、前の人にぶつかってしまった経験があるよ。
繰り返しになりますが、前方に障害物などがない状態で止まることで、衝突事故を防げます。
注意点⑤ 転んだらゲレンデの端による
万が一、スキー中に転倒した場合、ゲレンデの端に移動するようにしましょう。
なぜなら、ゲレンデの中央で座り込む、もしくは停止していると、後ろから滑ってくる人たちの邪魔になり、衝突事故の可能性が上がるため。
具体的に転倒した際は、「【もう怖くない】スキーで転ぶときの注意点と、転んだときの立ち方」を参考に立ち上がってから、ゲレンデの端に避けると良いでしょう。
ゲレンデ脇に移動することで、後ろの人達の滑りの邪魔にはなりません。
スキーのブレーキの種類2つ
「そもそもスキーの止まり方には、どんな種類があるの?」
このように疑問をお持ちの人もいらっしゃるでしょう。
スキーの止まり方には、ハの字(ボーゲン)と、板を横(パラレル)にする2種類があります。
ハの字の止まり方から挑戦しよう!
スキーのブレーキの種類2つ
スキーのブレーキの仕方は、以下の2つがあります。
自分から見てスキー板が「ハの字」になるように維持するブレーキ。ボーゲンとも呼ばれる。
スキー板の滑走面(雪と接触する面)を雪面に押し当てて、ブレーキを掛けます。
この際、滑走面が下から見えるほど板を立てるのがポイント。
斜面に対して板を真横にして、板同士を平行に保ちながら行うブレーキ。
パラレルは中級者向けの止まり方です。
急斜面では、パラレルでないと止まれません。
パラレルでピタっと止まれるとかっこいいね!
まずはハの字で止まろう
まずはハの字ブレーキの仕方を学び、ハの字で止まれるようになりましょう。
なぜなら、ハの字はスキーの基本の型であり、初心者でも習得しやすいため。
また、パラレルでのブレーキはハの字でのブレーキよりも難易度が高いです。
ハの字ブレーキの仕方をマスターしたあとに、パラレルに挑戦しよう!
スキー初心者さんは、ハの字ブレーキをマスターすれば、初級コースを転ぶことなく、自在に滑り降りることができます。
ハの字(ボーゲン)での止まり方のコツ5選
「ハの字で止まれないので、コツが知りたい。。」
「ハの字でのスピード制御ができずに、滑るのが怖い。。」
このようにお悩みの人もいらっしゃるでしょう。
僕も最初は、スキー板でハの字の形を作っても、全く止まらなくて転倒が多かったよ・・
でも本章で紹介するコツを意識することで、今では無意識でハの字ブレーキを使いこなせるようになったんだ!
スキー初心者さんは、これから解説するハの字のコツを意識することで、わずか1日で初級コースを上から下まで滑れるようになります。
ハの字での止まり方のコツ5選
ハの字で止まる際のコツは次の通り。
スキー初心者さんは、これらを意識することで、ハの字で止まる感覚を簡単に掴めます。
これから紹介するコツを全て同時に意識するのは難しいよ。
自分の出来そうなことから1つずつやってみよう!
コツ① スキー板のエッジを立てる
スキー板の外側のエッジを立てることを意識しましょう。
なぜなら、スキー板のエッジを立てることでブレーキが掛かるため。
僕は、スキー始めたての頃は板のエッジを立てるのが難しくて、できているかさえわからなかったよ・・
でも、「両膝を内側に寄せる」、「足の内側だけで立ち上がる」イメージをしたらうまくエッジを立てられたんだ!
コツ② 斜面の下方向に板を滑らせる
ハの字ボーゲンの際、斜面の下方向に板を滑らせる必要があります。
理由は、スキー板が斜面下方向ではなく、板の先端方向に動いてしまうと、先端同士が交差して転倒の原因になるため。
具体的には、「ハの字の形を変えずに維持したまま滑る」意識を持とう!
斜面下方向に板を滑らせる感覚が身につけば、板同士が交錯して、止まるときに転倒する可能性が低下します。
ちなみに、板同士が交錯した場合、体勢を立て直すのは難しいため、一度転倒するのがおすすめ。
コツ③ 足は前方に向けて軽く伸ばす
足は軽く伸ばしながら、前に突き出すイメージで滑りましょう。
理由は1つ、膝が曲がった状態では、ハの字ブレーキの効きが弱いため。
とはいえ、ピンと足を伸ばしすぎると、ブレーキの衝撃に耐えられないよ。
そのため、少しだけ膝を曲げるのが良いけど、この足の曲げ具合は実際に滑りながら止まりやすい角度を探そう!
膝の曲げる角度を少しずつ変えながら、ハの字ブレーキを試すことで、止まりやすい足の曲げ具合がすぐにわかるでしょう。
コツ④ 重心を低くする
ハの字で止まる際は、重心を低くしましょう。
なぜなら、重心を低くすることで、スキー板に体重が乗りやすくなり、雪を押し付けるブレーキが容易になるため。
僕も実際、ハの字ブレーキのタイミングに合わせて、重心を低くすることで、止まりやすくなったよ!
お尻を落としすぎるのは良くないので、「軽〜くお尻を地面に近づける」程度のイメージを持とう!
このように、重心を低くすることで板に力を伝える感覚は、後述のパラレルでの止まり方や、スキーターンのときにも役立ちます。
ちゃん
重心を低くすると、お尻が後方に行ってしまい、後ろに倒れないか心配。。
そんなときは、次で説明する「手を前に突き出すこと」も同時に意識しよう!
コツ⑤ 手を前に突き出す
ハの字ブレーキする際、手を自分の体より前に突き出しましょう。
これにより、体が後傾になるのを防げ、自分の体をスキー板の真上の位置(良いポジション)に維持できます。
僕はスキー初日は全く思い通りに止まることができずに悩んでいたけど、スキー2日目に、手を前にすることを意識したら、一気にハの字で止まれるようになったよ!
手と足は連動するから、手を前に突き出すことで、足も同時に前に突き出しやすくなるよ。
このように手を前方に出して前傾姿勢を保つことは、スキーで止まるときだけでなく、直進するときや、曲がるときなどあらゆる場面で重要です。
ハの字ブレーキでの速度調整法2つ
「ハの字ブレーキの効き具合を調整して、速度を制御したい。。」
このようにお考えの人はもいらっしゃるのではないでしょうか。
ハの字で速度をコントロールする方法は次の通りです。
板のエッジを鋭角に立てると、雪を押し付ける力が増加するため、ブレーキが強くかかります。
また、ハの字の開く角度を大きくすると、雪面から受ける抵抗が大きくなるため、ブレーキの効きは強いです。
僕は、「より内股にしつつ、かかとを外に開く」ことを意識すると、エッジ角度とハの字の角度が開くよ!
ハの字ブレーキでの速度制御ができれば、「速度が出すぎて怖い」と不安になることは減るでしょう。
ハの字(ボーゲン)で止まる練習方法3つ
「ハの字で止まれないので、練習方法を教えて欲しい。。」
このようにお悩みの人もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕が実際やって効果的だった練習方法をお伝えするよ!
ハの字での止まり方の練習方法には次の方法があるので、できそうなものから試してみましょう。
以上を練習すれば、ハの字ブレーキの感覚がつかめ、止まるのが怖くなくなります。
練習① 足踏みしながら止まる
足踏みしながらハの字ブレーキをしてみましょう。
これにより、スキー板で雪を押し付ける感覚を掴みやすく、スキーで止まるのに必要な抵抗を感じやすいです。
後傾にならないように手を前に出した状態で、ハの字をつくり、足踏みしてみよう!
前傾姿勢じゃないと、うまく足踏みできないよ。
足踏みをすることで、止まりやすいハの字の開き具合や、エッジの角度をすぐに掴めます。
練習② 板を開いて閉じてを繰り返す
板を開くことによるハの字ブレーキと、板を閉じることによる直進を繰り返しましょう。
この練習により、止まりたいときに即座に「ハの字姿勢」を作れるようになりますよ。
少し斜度がある初級コースで練習しよう!
進む→ハの字→進む→ハの字を繰り返すことで、ブレーキの効かせ具合を自由に調整できるようになります。
練習③ 息を吐きながらブレーキをする
スキーで止まる際は、息を吸うのではなく、「ふーっ」と吐きながらブレーキしましょう。
なぜなら、人間の身体は息を吐いたときに力が入りやすいため。
さらに、息を吐きながらブレーキすることで、重心が低くなりやすいので、より簡単に止まれます。
実はブレーキだけでなく、スキーで曲がるときも「ふーっ」と息を吐くと曲がりやすいんだ!
板を横(パラレル)にする止まり方のコツ4選
「板を横にして止まりたいけど、平行に足を揃えられない。。」
「パラレルで止まろうと挑戦しても、難しくてできる気がしない。。」
このようにお悩みの人もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕にとってパラレルでの止まり方は難しくて、できるのに10日以上はかかったよ・・
この章では、パラレルでの止まり方に長い間苦戦した僕が、うまく板を横にして止まるコツを伝授するよ!
ちゃん
パラレルで止まるのはかっこいいけど、中級者向けだね。
私はまずハの字ブレーキをマスターしてからパラレルに挑戦しよっと!
パラレルでの止まり方のコツは次の通り。
パラレルでの止まり方は、パラレルターンと密接の関係しているので、「【スキー初心者でもカービングできる?】ハの字とパラレルでのスキーターンのコツ」もご覧ください。
コツ① 止まる前に外足荷重を掛ける
パラレルでブレーキする前に、外足に荷重を掛けることが重要。
なぜなら、外足に体重が乗っていないと、ブレーキの際に雪面から受ける力に耐えられないため。
谷側はゲレンデ斜面下側、山側はゲレンデ斜面上側(山頂方向)のことだね。
極端だけど、外足一本で体重を支えて、内足は添えるだけのイメージをしてみよう!
コツ② 板を進行方向と直角にする
ゲレンデの斜面下方向に対して、スキー板を直角に向けましょう。
ご想像の通り、進行方向に対して真横に板を向けると、ブレーキが強く効きます。
進行方向に対して、垂直に板を向ければ、急斜面でも即座に止まることができます。
コツ③ 板のエッジを立てる
パラレルで止まるとき、スキー板のエッジを立てれば止まりやすくなります。
理由は、エッジが立っているほど、雪面と板の間の抵抗が大きくなり、ブレーキが掛かるため。
エッジを立てるのと同時に、外足に荷重を掛けるのを忘れないようにしよう!
エッジが立っていたとしても、外足に荷重がかかっていないと耐えられないよ。
また、ボーゲンと同様、エッジの角度を変えることで、ブレーキの掛かり具合を調整することができます。
コツ④ 斜面の下方向に顔を向ける
パラレルで止まるときは、斜面の下方向に顔を向けるのがおすすめ。
なぜなら、顔を斜面下方向に向けると、胸や腰も連動して斜面下方向に向き、真っ直ぐに止まれるため。
逆に、顔が板の先端方向に向いていると、止まろうとしたときに、顔の向く方向に板が移動してしまうよ。。
そのため、止まりたい場所から横にズレてしまうんだ。
このように、斜面下方向に顔を向けてパラレルブレーキすることで、自分の思った通りの場所に止まることができます。
板を横(パラレル)にして止まる練習方法2つ
「スキー板を横にして止まる練習の仕方を知りたい。。」
このようにお考えの人もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕も初めはパラレルで止まれなかったけど、これから紹介する方法で練習することで、ピタッと止まれるようになったよ!
練習① 横滑り
横滑りで斜面を下る→止まる→横滑り→止まるを繰り返し行いましょう。
横滑りを行うことで、パラレルで止まるときのエッジの立て方が理解できます。
練習② ハの字ターンの練習
ハの字でのターンを練習することもおすすめ。
その理由は、ハの字ターンする際の外足に荷重を掛ける感覚を、パラレルで止まる前の体の動作に活かせるため。
具体的に、パラレルで止まるときは、外足に荷重を掛けた後に、板を横にしてブレーキを掛けます。
ハの字ターンのコツについては、「【スキー初心者でもカービングできる?】ハの字とパラレルでのスキーターンのコツ」で詳しく解説しています。
スキーの止まり方に関するよくある質問3つ
続いて、スキーの止まり方に関する質問とその回答についてご紹介します。
本章を確認することで、スキーで止まるときの疑問点や不明点が明らかになるでしょう。
スキーで止まれない原因は何?
スキーで止まれない原因は次が考えられます。
ハの字の角度が小さい場合、ブレーキの効きが弱くて止まれません。
かかとを大きく外側に広げるよう意識することで、ハの字の角度が大きくなります。
また、板のエッジが立っていないと、ブレーキはかかりません。
内股にするイメージをしながら、足裏の内側に体重を掛けよう!
後傾になっている場合、スキー板にうまく体重が乗らずに止まりにくいです。
そんなときは、腕を前に出すことで後傾になるのを防げます。
止まるとき、ストックは使う?
スキーで止まるときにストックは使いません。
なぜなら、ストックを地面についてもスピードが速いと止まれないため。
スキーで止まる際は、板だけで止まるので、ストックを持った両腕は上げておきましょう。
逆に、無闇にストックを地面につくと、腕に衝撃が来るため危険です。
スキー初日の1日のうちに、止まれるようになる?
個人差はありますが、スキー初日でハの字で止まれるようになるのは、十分可能です。
ハの字(ボーゲン)での止まり方のコツ5選とハの字で止まる練習方法3つを参考すれば、最速で上達できるでしょう。
初めは転倒することも多いけど、恐れずたくさん滑るのが上達の近道だよ!
まとめ
当記事では、ハの字(ボーゲン)および板を横(パラレル)にするスキーの止まり方について、詳しく解説しました。
- スピードを出し過ぎない
- 止まりそうになかったら、早めに転ぶ
- 思ったより早めにブレーキを掛け始める
- 前方に人や物がない場所で、止まる
- 転んだらゲレンデの端による
- ハの字(ボーゲン)ブレーキ
- 板を横(パラレル)にするブレーキ
- まずはハの字で止まれるようになる
- ハの字をマスターしたら、パラレルでの止まり方に挑戦
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