スキー歴7年目、トータル滑走日数200日以上の僕が解説します。
「ハの字ターンで曲がれないのでスキーが怖い。。」
「パラレルターンが難しくて足が開いてしまう。。」
スキーでうまく曲がれないとゲレンデを滑り降りるのに不安ですよね。
僕も初めの頃はバランス感覚が悪かったこともあり、思い通りに曲がれなかったよ。
特にパラレルターンは30日以上滑ってもできずに悩んだんだ。。
でも今では当記事で紹介するコツや練習によって、急斜面をパラレルターンで自由自在に滑れるようになったよ!
実はハの字ターンとパラレルターンはどちらも外足に体重を乗せるのが重要です。
外足荷重のためには外手を下げる、くの字姿勢を作る、前傾姿勢を維持する、足首を曲げることなどが有効。
当記事ではスキー歴7年目の筆者の経験に基づき、スキーターンのコツや練習方法を詳しく解説します。
この記事を読めばスキー未経験者でもわずか1日でハの字ターンを習得でき、パラレルターンも最速で上達できます。
スキー上達の道のりについては、「初心者でもいきなり滑れる!初めてのスキーからの上達6ステップ!」で詳しく解説しています。
スキーの曲がり方の種類2つ
「スキーターンに種類はあるの?」
「まずはどの曲がり方を練習すべきかわからない。。」
このようにスキーの曲がり方について疑問をお持ちの人もいらっしゃるでしょう。
僕もスキーを初めた頃はターンの種類を知らなかったよ。
スキーの曲がり方は主に、ハの字ターンとパラレルターンの2種類あるんだ!
シュテムターンはパラレルターンの練習方法として後に紹介します。
この章を読めばスキーのターンの種類と上達の道筋がわかります。
ハの字ターンは板をハの字にして曲がる
スキーの曲がり方の基本はハの字ターンです。
ハの字ターンはプルークターンとも呼ばれるけど、この記事ではハの字ターンで統一するよ。
またボーゲンとはハの字の姿勢のこと。
ハの字ターンを習得すれば初級コースから中級コースのゲレンデを自由に滑れます。
パラレルターンは板を平行にして曲がる
もう1つのスキーの曲がり方としてパラレルターンがあります。
パラレルターンは難しいけどできるとカッコいいよね!
パラレルターンを習得すれば上級コースを含め全てのゲレンデで自由に滑走できます。
まずはハの字ターンに挑戦
スキー初心者はまずハの字ターンに挑戦しましょう。
なぜなら、ハの字ターンがスキーの曲がり方の基本であり、パラレルターンより簡単なため。
スキー初心者さんはハの字ターンでの曲がり方のコツ5選を参考にすればわずか1日でハの字ターンを習得することも可能です。
スキーを初めて数日はハの字ターンを練習し、その後パラレルターンに挑戦すると良いでしょう。
パラレルターンは難しいけど、パラレルターンでの曲がり方のコツ5選を見れば早く上達するよ!
ハの字ターンでの曲がり方のコツ5選
「ハの字で曲がれないのでコツを知りたい。。」
「ハの字で思った通りの方向に進まない。。」
ハの字ターンができずゲレンデを下るのが怖いとお悩みの人もいるのではないでしょうか。
僕もスキーを始めた初日は板を履いて立つのがやっとで、思った方向に曲がるのに苦労したよ。。
しかしこんなバランス感覚の悪い僕でも本章のコツを意識することでスキーを初めて2日目でハの字ターンできたんだ!
以上のコツを1つずつ意識すればハの字ターンのコツが掴め、誰でもすぐに曲がれるようになります。
コツ① 曲がりたい方向に顔を向ける
スキーで曲がる際、進行したい方向に顔を向けましょう。
なぜなら、顔を進行方向に向けることで、顔と連動して胸や腰も進行方向に向き、ターンしやすくなるため。
具体的にはターンに入る前に行きたい方向に顔を向けることで、方向転換しやすくなるよ!
自分の板などの足元はあまり見すぎないようにしよう。
このように曲がりたい方向に顔を向けることで、ターンが容易になります。
コツ② 内手を曲がりたい方向に向ける
スキーで曲がるとき内手を曲がりたい方向に向けましょう。
ターンして右に進むときの内手は右手、左に進むときの内手は左手です。
内手の反対の手は外手と呼びます。
内手を進行方向に向けることで、胸や腰が旋回して曲がりやすくなります。
曲がる直前に行きたい方向を内手で指差してみよう!
繰り返しになりますが、内手を曲がりたい方向に向けることで簡単にターンできるようになります。
コツ③ 外足に体重を掛ける
スキーで曲がる際は外足に体重を掛けましょう。
その理由は、外足に体重を乗せることで雪面からの反発力を受けやすいため。
スキーターンの原理として雪面からの反発力をもらうことで曲がるのですが、内足より外足の方が反発力に耐えやすいです。
外足に体重を乗せることでターンする感覚は日常生活に無いので難しいかも。。
初めはとにかく思い切り外足に体重を掛けてみよう!
外足荷重ができれば一気にスキーターンが上達します。
コツ④ 両手は常に体より前に出す
スキーを滑るときは常に両手を体より前に出しておきましょう。
理由は1つ、手を前に出すことで前傾姿勢が維持されてターンしやすいため。
具体的には肩幅より少し広めに手を広げて前に出そう!
手が後ろにあると後傾になって板をうまく操作できないよ。
速度が出過ぎたときや後方に転びそうになったときほど、手を前に出すのが大事!
このように手を前に出しておけば板を思い通りに操作できて安心です。
コツ⑤ 曲がるとき外手を下げる
スキーで曲がるときは外手を大きく下に下げましょう。
なぜなら、外手を下げることで外足に荷重が掛かりやすいため。
実際、曲がるときのみ外手を下げて、ターンが終了したら外手を元の位置に戻そう!
このように外手を下げることで急カーブもできるようになります。
ハの字ターンの練習方法3つ
「ハの字ターンがうまくなる具体的な練習方法を知りたい。。」
このように初級コースを安心して滑るためにハの字ターンを練習したいとお考えの人もいるではないでしょうか。
僕が実際に経験して効果のあった練習方法を紹介するよ!
以上を練習することでハの字ターンのコツをすぐに掴めます。
ハの字ターンを練習する際は低速で!
ハの字ターンを練習するときは低速で行い、速度の上げ過ぎに注意しましょう。
特にスキー初心者さんは、スピードを上げすぎると止まれず転ぶ可能性が高まります。
また速度が速いとブレーキに精一杯になりターンの練習が難しいです。
スキーの止まり方については「【スキーで止まれない人必見】ハの字と横向きでの止まり方のコツ」をご覧ください。
ハの字ターンの練習はまずは初級コースを使用して、低速かつ大回りで行おう!
練習① 呼吸を意識して曲がる
ハの字で曲がるタイミングで息を吐きましょう。
理由は、息を吸うときよりも吐くときの方が力を入れやすいため。
スキーで曲がるには外足に荷重を掛けるので、力を込める必要があります。
曲がるときに「ふーっ」と息を吐き、曲がり終わってから次のターンまでに息を吸おう!
呼吸を意識するとターンに入るタイミングも掴みやすいよ!
繰り返しになりますが、息を吐くと外足荷重をかけやすく容易にターンできます。
練習② ターンの直前にストックをつく
ハの字ターンの直前に内手のストックを地面につきましょう。
その理由は、内手ストックをつくことで体が斜面下方向に向いてターンしやすいため。
なるべく自分の体より前にストックをつくのがポイント!
また「ちょん」とストックをついてターン、「ちょん」とついてターンを繰り返すことで、曲がるリズムが掴みやすいよ。
このように曲がる前にストックをつくことで自然と曲がる姿勢が作れます。
練習③ 両手で外足の膝をタッチする
両手で外足の膝に触れながらターンしましょう。
具体的には、曲がるときに外足の膝をタッチし、ターンが終了したら手の位置を元に戻します。
以上のように曲がるとき外足の膝にタッチすることで、外足荷重の感覚を掴めるのです。
パラレルターンでの曲がり方のコツ5選
「パラレルターンで曲がれない。。」
「パラレルターンが難しいのでコツが知りたい。。」
このようにパラレルターンに苦戦している人も多くいるのではないでしょうか。
僕も昔はパラレルターンしようとすると、どうしても足が開いてしまってたよ。
長い間パラレルターンに苦戦して「一生できないかも。。」と悩んだんだ。。
でもこれから紹介するコツを意識することで今では急斜面をパラレルターンできるようになったよ!
本章を読めばパラレルターンがより早くできるようになります。
コツ① 外足に荷重を掛ける
ハの字ターン同様、曲がるときは外足に荷重を掛けましょう。
理由は1つ、外足荷重により雪面からの反発力を多く受けられて曲がりやすいため。
またターンに入る前に外足に荷重を掛け始めましょう。
ターン前半から徐々に外足に荷重を掛けることでよりスムーズに曲がれます。
うまくパラレルターンで曲がれない原因のほとんどは、外足に荷重を掛けられていないことだよ!
外足荷重にするためにはコツ③ くの字の姿勢を作るも有効!
外足にしっかり体重が乗れば自然とパラレルになります。
コツ② 内足は外足に添えるだけにする
パラレルターンの際、内足は外足に添えるだけのイメージを持ちましょう。
なぜなら、外足荷重が重要なので内足に体重を乗せ過ぎたくないから。
上級者になると内足のインエッジを使うけど、かなり難しいよ。
初めは外足メインで曲がろう!
内足は外足に添えるだけにして外足荷重で曲がれば、スキー板が平行に揃います。
コツ③ くの字の姿勢を作る
パラレルターンの際、くの字姿勢を作りましょう。
理由は、くの字の姿勢を作れば外足荷重になりやすいため。
具体的には曲がる前にくの字姿勢を作ってからターンに入ろう!
上記イラストの通り、曲がって右方向に行きたいときは、腰の左側面をくの字に曲げます。
逆に、曲がって左方向に行きたいときは、腰の右側面をくの字に曲げましょう。
くの字姿勢を作るときは、上半身が内側に入り込み過ぎないように注意!
なぜなら、上半身が内側に入り込むと外足に荷重を掛けづらく、内側に転倒する可能性があるため。
腰だけを内側に折り畳み、顔や上半身は外側に残すイメージでターンしよう!
くの字姿勢ができればターン前半から外足に荷重が掛かるのでスムーズにパラレルターンを開始できます。
コツ④ ストックをつく
ハの字ターン同様、曲がる直前にストックを地面につきましょう。
その理由は、ストックをつくことで体正面が斜面下方向に向いてターンしやすくなるため。
ストックをつけば、スキーで曲がるタイミングを掴みやすくなるよ!
このようにストックをつくことで、ターンに入りやすいうえ、リズム良く曲がれます。
コツ⑤ 前傾姿勢を維持する
スキーで滑走するときは前傾姿勢を維持しましょう。
理由は1つ、後傾になるとスキー板操作しにくく、曲がることが難しくなるため。
スキー板は斜面下方向に移動するのに対して、自身の体は慣性の法則でその場に居続けようとします。
そのため滑走中は後傾になることが多いので、自分の思っている以上に体を前に持っていく意識が大事。
前傾姿勢を維持するためには、両手は常に体より前に出すことや足首を曲げることが有効だよ!
繰り返しになりますが、前傾姿勢を保つことで板操作が簡単になりパラレルターンがしやすいです。
パラレルターンの練習方法3つ
「パラレルターンが上達するための効果的な練習方法を知りたい。。」
このようにパラレルターンが上手くならないけど練習方法がわからず困っている人もいるでしょう。
僕が実際に経験して効果の大きかった練習方法を紹介するよ!
以上を練習することでパラレルターンが格段に上達します。
練習① シュテムターン
パラレルターンの練習としてはシュテムターンが有効。
ターンに入る前にハの字にすることで、地面からの圧を外足で感じやすくなるんだ!
(地面から圧力を感じている状態)=(外足荷重ができている状態)だよ。
このようにシュテムターンを練習することで外足荷重の感覚を掴めます。
練習② 曲がるタイミングで片足ターン
曲がるとき内足を上げて外足のみでターンする練習を行いましょう。
シュテムターン+曲がるときのみ片足立ちすることで、自分の全体重を外足に掛ける感覚が分かります。
片足ターンができないということは、外足荷重が甘い証拠。
パラレルターンでの曲がり方のコツ5選を1つずつ意識しながら片足ターンしてみましょう。
外手を下げるのも片足ターンに有効だよ!
練習③ 板をクロスしながら片足ターン
練習②の応用で、曲がるタイミングで外足のみで片足立ちしつつ、内足の板は外足の板に対して交差させましょう。
板をクロスさせる体勢にすれば、外足に荷重をさらに掛けやすくなります。
僕も実際この練習をしてから外足に荷重を掛けやすい姿勢が身に付き、パラレルターンがうまくなったので、超おすすめ!
パラレルターンで足が開くときの対策3つ
「パラレルターンしようとしても足が開いてしまう。。」
ターンの途中で足が開いてしまうと上手く曲がれないうえ、格好悪い滑りになりますよね。
僕も初めの頃は特にターン前半で足が開いてしまっていたよ。。
本章では僕が実際行って効果的だった足が開くときの対策を紹介するよ!
以上を対策すればパラレルターンで足が開くことが減ります。
対策① とにかく外足荷重を意識
とにかく外足荷重を意識しましょう。
なぜなら、外足荷重により内足を外足に添わせられ、板を平行にできるため。
とにかく自分が思う3倍以上大げさに、外足に荷重を掛けよう!
外足荷重には片足ターンの練習が有効。
軽くジャンプして着地したときの荷重を全て外足に掛けてみるのも良いでしょう。
外足荷重ができれば内足を寄せられので、板が平行に揃います。
対策② 外足荷重のタイミングを早める
曲がるとき外足に荷重を掛けるタイミングを早めましょう。
理由は、外足荷重を早めに掛け始めることでターン前半から弧を描くように曲がれるため。
具体的にはターンに入る前にくの字姿勢を作り、外足に圧力を感じながら曲がり始めよう!
自分が思う2倍以上早く外足荷重を掛けるくらいの気持ちでOK。
ターン前半部分から外足荷重を掛け始められると足が開くことが減ります。
対策③ 足首を曲げる(前傾姿勢を保つため)
スキー滑走中は足首を曲げるように意識しましょう。
その理由は、足首を曲げることで体が前傾姿勢になりやすく、板操作が容易になるため。
板操作しやすいと内足を外足に簡単に寄せられるので、ターンの最中に足が開きません。
自分のすねをブーツに押し付けるイメージを持つのもおすすめ!
スキーターンに関するよくある質問5つ
続いてスキーターンについてのよくある質問とその回答をまとめております。
本章を読めばのでスキーの曲がり方に関する疑問や不明点が解消されるでしょう。
質問① パラレルターンができるまでどのくらいかかる?
個人差はありますが、30日程度はかかると考えておくと良いでしょう。
ハの字ターンは数日でできるようになるのに対して、パラレルターンは外足にしっかり荷重が掛からないとできないので難しいです。
実際、僕はパラレルターンできるまで約50日かかったよ!
しかし、パラレルターンでの曲がり方のコツ5選と練習方法3つを参照すれば最速でターンが上達します。
質問② カービングターンとは?
カービングターンとはスキー板をずらすことなく綺麗な弧を描くようにターンすること。
具体的には、板の角付け(エッジを立てる)をしながら荷重を掛けると、スキー板が少したわむので、このたわみによる反発力を活かしてターンします。
板をずらすときに抵抗がかかりブレーキになるので、板をずらさないカービングターンは最速の曲がり方だよ!
質問③ プルークターンとシュテムターンの違いは?
プルークターンはハの字ターンのこと。
対してシュテムターンは、曲がるときのみハの字にし、ターンが終了したら板を平行に戻します。
シュテムターンは外足荷重の感覚を掴みやすいため、パラレルターンの練習に有効です。
質問④ 曲がるとき外足に荷重をかけるタイミングは?
外足のスキー板が真下を向いたタイミングで、MAXの荷重を掛けましょう。
具体的には、ターン前半から少しずつ荷重を掛け始め、外足のスキー板が真下を向くときに最大荷重を掛けるのが理想。
スキー初心者にとってターン前半から徐々に外足荷重にすることは難しいよ。
まずは「外足の板が真下を向くときに力を入れる」というイメージを持てばOK!
質問⑤ ターンするときの体の重心はどこ?
ターンに限らずスキー滑走中の重心は、足の土踏まずの延長線上にあると良いです。
しかし、スキーでは後傾になることが多いので、常に前傾姿勢を維持する意識が大事。
まとめ
当記事ではハの字ターンやパラレルターンでのスキーの曲がり方のコツや練習方法について解説しました。
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